ジェネリック家電って?
最近聞いた言葉に
ジェネリック家電という言葉があります。
ジェネリック薬品を文字った言葉で、
正規品と同じように作られた薬を家電に例えた言葉だそうです。
家電量販店などに行くと一流メーカーよりも安い価格で
よく知らないメーカー名を最近見かけると思います。
例えば・・・
TWINBIRD(ツインバード)
YAMAZEN(山善)など。
同じような形で価格が安いので
国外のメーカーなのではないかとか、
すぐ壊れてしまうのではないかとか、
ちょっと心配ですよね。
しかし、これらのメーカーはみんな国産品なんです。
では、どういう点が違うかテレビで比べると、
「録画対応・ネット接続・節電モード・BS・CSチューナー内蔵」などの
機能が一切なく、地デジチューナーとLEDバックライトが付いていて
テレビが観れるだけに簡素化されていて安くなっています。
実例だと「DION(ディーオン)」というブランドのテレビ、
一般メーカーで22型で約3万円のものが、
DION(ディーオン)だと17800円で売られています。
この価格の構成は、
組立は中国で人件費をコストダウンし、
品質の決め手となるパーツやメインボードは
日本の有名メーカーの基盤を使用しています。
ただし、一世代前の型落ちで、
メインボードは完成品を仕入れているので
開発費などのコストがかからないので
安く提供できているとのことです。
特に最近、目覚しい発展をしているのが、
ホームセンターなどでよく見かける「アイリスオーヤマ」。
2009年に家電に参入し、2012年には165億円の売上。
LED電球などでも名前を見かけた方もいるのではないでしょうか。
例えば、そのアイリスオーヤマのサイクロン掃除機の場合、
一般的な価格が3万円以上のところを
アイリスオーヤマは9800円と格安です。
IHクッキングヒーターなどは、相場の3分の1の価格です。
その安さの理由は・・・
一般的な価格設定の場合、
材料費+人件費+製造費+その他+利益=販売価格
アイリスオーヤマの場合は、
お客さんが買い求めやすい販売価格を先に設定し、
そのコストに合わせた機能に絞り込むことで
低価格を実現させています。
ただし、安かろう悪かろうでは意味がないので、
「SAS」という実演販売や接客を行うスタッフを
全国に500人以上配置。
そして店頭にてお客さんの要望を直接聞き、
本部へ報告しニーズに沿った商品開発をしている。
更に実用化するのにキーマンとなるのが
家電開発デザイン担当のベテランデザイナー。
元パナソニック社員で36年間デザインを
担当していた方だというから驚き!
管理職を早期退職しアイリスオーヤマの製造現場で
図面を書いて腕を振るっているので、
一流メーカーとも引けを取らないようです。
このようなことから、あまり多くの機能を使わない、
あるいは必要としない場合などは、
これらのジェネリック家電メーカーの商品でも
安心して使えることがわかりました。